揺れ動く時代に揺るがない土台を — 福島・黒部そして黙示録6章が語る

信仰と生活


聖書箇所:ヨハネの黙示録 6章1~17節

導入:黒部と福島の「震える地」を繋いで

黒部市民の皆さん、こんにちは。今日、私はこの美しい黒部の地で、皆さんと神様の御言葉を分かち合えることを心から感謝しています。

私は以前、福島県福島市に住んでいました。

あの2011311日、東日本大震災が起きたとき、

私は大地が裂けるような轟音と、

立っていられないほどの激しい揺れの中にいました。

福島の方々にとって、それは単なる自然災害だけではありませんでした。

目に見えない、しかし確実にそこにある「放射性物質」という、

正体の分からない死の影に怯える日々の始まりでもありました。

そして2024年1月、この富山・黒部も能登半島地震に見舞われました。

皆さんも、あの元日の夕方、平穏な日常が足元から崩れる恐怖を味わったはずです。

私たちも共に恐怖に慄きました。 

聖書の「黙示録6章」が描く世界は、決して遠い昔や未来の空想話ではありません。

私たちが経験した「震災」、そして世界を止めた

新型コロナウイルスのパンデミック」。

今、ここにある現実の苦難を指し示しているのです。

この6章を読む時、まず大切にしたいのは「文脈」です。

直前の4章と5章で、ヨハネは「天の礼拝」の光景を見せられました。

神の右の手には「七つの封印で閉じられた巻き物」があります。

これは「人類の歴史の計画書」です。

しかし、罪ある人間には誰もそれを開くことができず、

ヨハネは「この歴史には意味がないのか」と泣きました。 

ところが、ほふられた小羊、つまり私たちのために十字架で死に、

よみがえられたイエス・キリストだけが、その封印を解くのにふさわしい方だと宣言されます。

6章で起こる激しい出来事はすべて、

小羊が封印を解くとき」に始まります。

つまり、歴史の主導権は、独裁者や偶然の積み重ねにあるのではなく、

愛なるキリストの御手の中にあるのです。今日はこのことを覚えて歩みを進めましょう。

四騎士:連鎖する災いと現代の影

2-1 第一の封印:白い馬 — 「偽りの安心」の誘惑

最初の封印が解かれると、白い馬に乗った騎士が現れます。

弓を持ち、冠を被り、勝利を目指して突き進みます。

一見、正義のヒーローのように見えますが、これは「キリスト」に似せた、しかし中身の違う「反キリスト(偽りの救世主)」です。

現代において、この「白い馬」は何でしょうか。例えば、コロナ禍の混乱を思い出してください。世界中がパニックになる中、

「これさえすれば絶対安全だ」「この人を叩けば収束する」といった極端な言説が飛び交いました。

いわゆる「インフォデミック(情報の感染爆発)」です。 

一見、私たちを救ってくれるように見える「強い言葉」や「他者への攻撃による正義感」は、

実は白い馬の騎士が持つ「矢のない弓」のようなものです。

それは一時的な安心を与えるようでいて、実は人々の間に分断を生み、さらなる混乱へと引きずり込んでいきました。

私たちは「目に見える対策」には熱心でしたが、

心の奥底にある「死への恐怖」という本質的な問いから目を背けてはいなかったでしょうか。

2-2 第二の封印:赤い馬 — 奪われる平和

第二の封印で現れる「赤い馬」は血の色です。

この騎士は「大きな剣」を持ち、地上から平和を奪い取ります。

注目すべきは、人々が「互いに殺し合う」ようになる点です。

 福島での震災直後、私はこれに近い光景を見ました。

平時なら助け合うはずの人々が、ガソリンスタンドに並び、苛立ち、些細なことで衝突しました。

神様が「平和」という守りの蓋を少し外されるだけで、

人間の心に潜む罪はこれほどまでに簡単に噴き出してしまうのです。

2-3 第三の封印:黒い馬 — 格差と飢え

第三の封印は「黒い馬」です。騎士は手に「秤(はかり)」を持っています。 

「小麦一コイニクスが一デナリ」。

これは、一日必死に働いて、ようやく自分一人が食べていけるだけのパンが買えるという、

極度のインフレと生活苦を意味します。

 その一方で、「オリーブ油とぶどう酒(贅沢品)は損なうな」と言われます。

持てる者はより富み、持たざる者が飢える。

震災やパンデミックの際に、物流が止まり、スーパーから品物が消える中で、私たちが直面した「命の格差」そのものの姿です。

2-4第四の封印:青ざめた馬 — 死の影

最後に現れるのは「青ざめた馬」です。死体のような、病的な色をしています。

その乗り手の名は「死」、そして「黄泉(ハデス)」がそれに従います。

 震災関連死、あるいはコロナ禍での孤独死。

目に見えない放射能やウイルスへの恐怖。これらは、人間の力がいかに脆く、一皮剥けばどれほど無力であるかを私たちに突きつけます。

黒部の豊かな水も、美しい山々も、神様が守ってくださって初めて享受できる「恵み」なのだと気づかされます。

3. 第五の封印:祭壇の下からの叫び — 忘れられない涙

第五の封印が開かれると、視点は天へと移ります。

そこには、信仰のために苦しみ、命を落とした人々の叫びがありました。 

主よ、いつまでですか」 この叫びは、震災で家族を失った方の叫びであり、コロナで最期に立ち会えなかった遺族の叫びです。

そして今、不条理な現実に直面している「あなた」の叫びです。

 神様は彼らに「白い衣」を与え、「もう少し待ちなさい」と言われました。

これは無視ではありません。

「あなたの苦しみは必ず報われる。

私がすべてを総括する時が来る」という、力強い約束です。

福島で、黒部で流されたあなたの涙は、一滴たりとも無駄にされず、神様の瓶に蓄えられているのです。

4. 第六の封印:だれが耐えられようか

第六の封印が解かれるとき、宇宙規模の揺さぶりが起こります。

大地震が起き、天が巻き取られます。

そのとき、人々は死そのものよりも「聖なる神と向き合うこと」を恐れて岩の間に隠れます。 

だれがこれに耐えられようか」 この問いの答えは、6章には書かれていません。

しかし、聖書全体が指し示している答えは一つです。 

それは、「小羊イエス・キリストの衣の陰に隠れる者だけが耐えられる」ということです。

自分の強さや正しさではなく、私たちのために傷つかれたイエス様の愛にすがるとき、私たちはどんな嵐の中でも立ち続けることができるのです。

5. 結び:黒部から新しい一歩を

黒部市民の皆さん。私たちは福島で、そしてここ北陸で、大地の震えを経験しました。

また、ウイルスという目に見えない敵に怯える日々を過ごしました。 

それは、私たちが「永遠に変わらないもの」を求めるために、神様が許された時間だったのかもしれません。

白い馬の欺瞞に惑わされず、青白い馬の恐怖に屈せず、ただ、封印を解かれた小羊イエス様を見つめましょう。

この方の御手の中に、私たちの過去も、現在も、そして永遠の未来も握られているのです。

お祈り

天の父なる神様。 

今日、私たちは黙示録の御言葉を通して、この世界の現実と、あなたの主権を学びました。

福島の震災を経験し、またこの北陸の地で地震を経験した私たちには、大地が揺れる恐怖が刻まれています。

また、コロナ禍を通して、自分たちの力がいかに小さく、他者との繋がりのいかに尊いかを知らされました。

主よ、どうか今、不安の中にあるお一人おひとりの心を、あなたの平安で満たしてください。 

「いつまでですか」と叫ぶ私たちの声を、あなたは決して見捨てられません。 

黒部の清い水が大地を潤すように、あなたの聖霊の慰めが、今、傷ついた心と体に注がれますように。

私たちが、目に見える揺れ動くものに心を奪われるのではなく、目に見えない、しかし永遠に揺るがないあなたの愛の岩の上に、人生を築き直すことができますように。この地の人々を祝福し、明日への希望を今日、与えてください。

私たちの救い主、イエス・キリストの御名によって、心からお祈りいたします。 アーメン。


「最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この記事が、あなたの人生の『新しい門』を開くきっかけになりますように。

どんなに小さなことでも構いません。
もし心に響くものがあったら、ぜひコメント欄であなたの声を聴かせてください。

それでは、あなたの上に、神様の豊かなカリス(恵み)とアガペー(愛)がありますように。
また次の記事でお会いしましょう。」

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