聖書入門講座 第五章 どう祈るべきか

聖書

神様は愛する子供たちと話し合うことを願っておられます。
私たちは神様の愛を信じているので、何でも祈ることができます。

祈りはクリスチャンの特権であり、問題解決のカギです。
神様の御声に聞き従って、祈りに心を尽くすことのできる生活をしましょう。

第五章 どう祈るべきか

祈る人には勝利に満ちた信仰の生活が出来ます。
クリスチャンは祈りを休んではいけません。

ここでは、祈りとは何であり、どう祈るべきかを提示しています。

第五章 第1課 【祈りとは何か】

◎ 祈りは神様との対話です。

1.祈りは言葉と思いを通して神様と対話し、その御旨を受け入れることです。

2.祈りは私たちの信仰の表現で、神様を礼拝する行為です。

* 祈りの内容
賛美、告白、感謝、願い、(イエス・キリストの御名によって締めくくる)

◎ 祈りは霊の呼吸です。

1.聖書の御言葉が霊の糧であるなら、祈りは霊の呼吸です。

2.祈りは規則的に、聖霊の中で常になすべきです。

◎ 祈りは霊の武器です。

1.祈りは悪霊の陣を破る強力な武器です。

[悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。]
(エペ6:11~18)

2.自分自身と隣人の勝利のため、目を覚まして祈るべきです。

[身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。]
(Ⅰペテ5:8)

◎ 祈りは問題解決のカギです。

1.私たちはどんな問題でも、心配せずに神様の御前に進み出て祈らなければなりません。

[何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。]
(ピリ4:6)

2.神様は積極的な祈りに必ず応答されると約束されました。

[求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。]
(マタ7:7~8)

第五章 第2課 【祈る者の心構え】

◎ イエスの御名によって神様の御前に進み出て祈らなければなりません。

[・・・あなたがたが父に求めることは何でも、父は、わたしの名によってそれをあなたがたにお与えになります。]
(ヨハ16:23)

◎ 神様の御心に従って、信仰をもって祈らなければなりません。

[ただし、少しも疑わずに、信じて願いなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。そういう人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。そういうのは、二心のある人で、その歩む道のすべてに安定を欠いた人です。]
(ヤコ1:6~8)

[何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。]
(Ⅰヨハ5:14)

◎ 貪欲をもたず祈らなければなりません。

[あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。]
(ヤコ4:2~3)

◎ 他人を赦し神様に感謝して祈らなければなりません。

[感謝のいけにえをささげる人は、わたしをあがめよう。その道を正しくする人に、わたしは神の救いを見せよう。]
(詩篇50:23)

[また立って祈っているとき、だれかに対して恨み事があったら、赦してやりなさい。そうすれば、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの罪を赦してくださいます。]
(マコ11:25)

◎ 神の国とその義をまず求めなければなりません。

[だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。]
(マタ6:23)

* 祈りの応答の様々な形態

神様の御心に従って、信仰で求める祈りは必ず答えられます。
神様はキリストの救いの成就に基づいて、神様ご自身の方法で、神様が定められた時に必ず応答されます。

その応答の形態には次の4つの方法があります。
① 即時に聞いてくださる
② 待たされる
③ 拒まれる
④ 別のことで応答される

♪ Praise Time 賛美 「聖歌402 丘に立てる荒削りの」をどうぞ
“THE OLD RUGGED CROSS”

Benny Hinn sings "THE OLD RUGGED CROSS"

第五章 第3課 【イエスさまが教えてくださった祈り】

[だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。』〔国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。〕]
(マタ6:9~13)

◎ 天にいます私たちの父よ。(祈りの対象)

神様に向かっての祈りでないものは、単純な独白や念願に過ぎません。
自ら、唯一なる創造主、父なる神様に祈らなければなりません。
私たちは、父、子、聖霊を意味する三位一体の神様に祈るのです。

◎ 御名があがめられますように。(聖なる礼拝の生活)

私たちが神様の真理を人に伝えるとき、聖霊が動かされると、
それを聞いた人が神様の御名が清いものであることを悟るようになります。

私たちが神様の清さにならって暮らすとき、神様の御名が崇められ、称えられるようになります。

[彼が自分の子らを見、自分たちの中で、わたしの手のわざを見るとき、彼らは私の名を聖とし、ヤコブの聖なる方を聖とし、イスラエルの神を恐れるからだ。]
(イザ29:23)

◎ 御国が来ますように。(神様の統治)

御国は神様の愛によって治められるところです。
御国は義と平安と喜びが満ち溢れるので、罪の赦しと病の癒しがあり、また悪霊が追い出されて、命と救いが臨むのです。

[なぜなら、神の国は飲み食いのことではなく、義と平和と聖霊による喜びだからです。]
(ロマ14:17)

[しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです。]
(マタ12:28)

私たちはイエス・キリストが栄光の王として治める、
神様の御国が臨むことを待ちこがれています。

[これらのことをあかしする方がこう言われる。「しかり。わたしはすぐに来る。」アーメン。主イエスよ、来てください。]
(黙2:20)

◎ みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。(良い御旨)

私たちに向ける神様の御旨はいつも良いので、慈しみ深いものです。
神様は何よりもまず、私たちが救われることを願われます。

[神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。]
(Ⅰテモ2:4)

神様は神様の御旨の中で私たちの信仰が強められるように訓練し、また、支えられます。

◎ 私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。(豊な恵み)

日ごとの糧は私たちの生活に必要な全てのことを言います。
私たちが自分自身と隣人の必要のために、日ごとに祈るとき、神様は豊に与えてくださいます。

[だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。]
(マタ6:33)

[主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。]
(詩23:1)

◎ 私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。(無限なる慈悲と赦し)

私たちは毎日、自分の咎と罪を神様に告白すべきです。
私たちは、キリストの恵みにより全ての罪を赦してくださいと祈ることができます。

神様の赦しを体験した私たちは、私たちに罪を犯した人を心から赦してあげ、また善を行うべきです。

[気をつけていなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。]
(ルカ17:3~4)

◎ 私たちを試みに会わせないで、(今、勝利する信仰)

現実の生活の中で、私たちが罪を犯すように誘惑するサタンと世の情欲と貪欲を退けて、清く守られるよう祈らなければなりません。

もし、私たちが弱くなってつまずいたとしても、イエスさまの血潮で罪が赦され、聖霊の力で勝利する信仰の人になるよう祈るべきです。

◎ 悪からお救いください。(未来の保護と導き)

今まで神様に求めた全てのことを要約する内容です。
これから天の御国へ行くまで、サタンの勢力と、私たちを害する悪い環境から完全に救ってくださることを求めることです。

◎ 国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。(神様への賛美)

唯一、神様だけが最高の栄光と誉れを受けるにふさわしいお方です。
私たちを救い出し、全ての祈りに答えてくださる神様に栄光を帰します。

◎ アーメン

アーメンは「はい、まことに、そのとおりになりますように」という同意と確信の意味で使う言葉です。

[神の約束はことごとく、この方において「しかり。」となりました。それで私たちは、この方によって「アーメン。」と言い、神に栄光を帰するのです。]
(Ⅱコリ1:20)

♪ Praise Time 賛美 Every Praiseをどうぞ

Hezekiah Walker New Video "Every Praise"

【考えましょう】

祈りは個人と家庭と世界を変える素晴らしい能力をもっています。
クリスチャンにおいて祈りの生活はいくら強調してもし過ぎることはありません。

ですから、預言者サムエルは

[祈るのをやめて主に罪を犯すことなど、とてもできない。](Ⅰサム12:23)

と告白し、一生祈って過ごしました。

1.祈りはどうして大切なのですか。

2.祈るとき、どんな姿勢で祈らなければなりませんか。

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