この聖書初心者入門講座「聖書を知る会」があなたの人生に豊な祝福をもたらすものとなりますように、お祈りいたします。
【はじめに】
1.聖書入門講座について
この入門編は、全七章からなっています。
第一章 聖書について
第二章 神さまはどんなお方
第三章 人間について
第四章 救いについて
第五章 どう祈るべきか
第六章 クリスチャンの倫理
第七章 教会とは何か
2.使用する聖書について
この「聖書を知る会」では、旧・新約聖書を用います。
聖書は次の四種類の訳がありますが、どれでも構いません。
ちなみに「聖書を知る会」では、新改訳聖書を使っています。
◆ 新改訳聖書 日本聖書刊行会
◇ 新共同訳聖書 日本聖書協会
◆ 口語訳聖書 日本聖書協会
◇ 現改訳聖書 日本聖書出版会(近々発刊)
3.「聖書を知る会」会長略歴
キリスト教プロテスタント 牧師・宣教師:寺島 暁(てらしま あきら)
1957年2月14日 福島県伊達郡保原町(現伊達市)生まれ
1998年9月18日 水のバプテスマ(洗礼)を受ける
1994年~ 仙台バプテスト神学校 福島拡大神学校で3年間学ぶ
2003年6月8日 聖霊のバプテスマを受ける
2004年3月3日~10日 イスラエル・ヨルダン聖地旅行
2004年5月 W.L.U(ワールド・リンク・ユニバーシティ)神学大学院日本校入学
2005年4月9日 ミュージック・ミニストリー開始
2008年10月 W.L.U神学大学院 神学課修士課程修了
2008年10月 単立 キング・イエス・キリスト教会発足
2018年5月 教会名称変更「カリス・アガペー」
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それでは、聖書入門編を始めましょう。
聖書と祈り、そしてもう一つ「賛美」Gospel Songが必須です。
♪ Praise Time 賛美 「神の恵み」 をどうぞ。
◇◆ 第一章 聖書 ◇◆
第1課 【聖書とは何】
第2課 【聖書の特徴】
第3課 【聖書の区分】
第4課 【聖書を読む目的】
人類史上には数千万以上の本がありますが、聖書のような権威ある本は他にはありません。
なぜなら、聖書は人間の知恵や思考によって書かれた本ではなく、神さまが自ら私たちにくださった永遠の命の御言葉だからです。
聖書は私たちを永遠の命に至らせるだけでなく、信仰生活を成功に導く案内書でもあります。
この章では聖書に対する理解を深めるため聖書の定義、聖書の特徴、聖書の目的を探ってみることにします。
第一章 第1課 【聖書とは何】
◎ 聖書は、神さまが私たちにくださったラブレター(愛の手紙)です。
1.聖書は神さまの愛と、人間の救いについての特別啓示です。
2.神さまの愛の究極の形は、御言葉が人となって、この世に来られたイエスを通して現れました。
[ ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。]ヨハネの福音書 1章14節
3.聖書を与えてくださった一番の目的は、人々がイエス・キリストを信じ、「永遠の救い」を受けることです。
[ あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。]ヨハネの福音書 5章39節
◎ 神さまが祝福を約束された本です。
1.神さまが約束された、霊と肉の祝福を含んでいます。
[ まさしく、聖書に書いてあるとおりです。「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」]コリント人への手紙第Ⅰ 2章9節
2.御言葉どおり、信じる者にこの祝福が臨みます。
◎ 信仰と生活の基準となる本です。
1.聖書は神さまの子供達が信仰生活の中で、守るべき正しい生活規範を示しています。
[ 聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。]テモテへの手紙第Ⅱ 3章16-17節
2.聖書は聖徒たちが持つべき世界観、人生観、価値観などを示しています。
第一章 第2課 【聖書の特徴】
◎ 聖書は神さまの霊感によって記録された。
1.聖書は聖霊に感動された人々によって記録された神さまの御言葉です。
[ なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。]ペテロの手紙第Ⅱ 1章21節
2.聖書を読むとき、聖書の本来の著者である聖霊の助けを得るなら御言葉を正しく解釈できます。
◎ 聖書は統一性があります。
1.聖書は約1,600年にわたって40人余りの記録者が書いた書物です。
2.聖書の著者たちの身分は王、漁師、労働者、政治家、軍人、祭司長、農夫、詩人、取税人、医者など幅広いものです。けれども、聖書の内容はイエス・キリストに統一されています。
◎ 聖書は正確で、過ちがありません。
1.聖書は全能なる神さまの霊感で書かれた本なので過ちがありません。聖書の内容は完全で、全てにおいて調和がとれています。
[ 草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。]イザヤ書40章8節
2.今日、科学の知識が発達すればするほど聖書に書かれた人物、場所、事件、民族の系図、習慣などが歴史的事実であることが証明されつつあります。
◎ 聖書は変わらない権威をもっています。
聖書はどんなに歴史が流れ、環境が変わったとしても、全ての時代の全ての人々に、神さまの御言葉として、同一の能力で働くからです。
♪聖歌476番 やすけさは川のごとく “It Is Well With My Soul” をどうぞ。
第一章 第3課 【聖書の区分】
聖書は66巻、旧約39巻と新約27巻からなっています。
その中で旧約は、律法書(五書)、歴史書、詩歌書(諸書)、預言書。
新約は、福音書、歴史書、手紙、預言書に区分されています。
◎ 旧約聖書(39)
区分:律法書(5巻)
題(略称):
創世記(創)
出エジプト記(出)
レビ記(レビ)
民数記(民)
申命記(申)
内容:世界の始まり、イスラエルの民の始まり、神さまの教訓。
区分:歴史書(12巻)
題(略称):
ヨシュア記(ヨシ)
士師記(士)
ルツ記(ルツ)
サムエル記第1(Ⅰサム)
サムエル記第2(Ⅱサム)
列王記第1(Ⅰ列)
列王記第2(Ⅱ列)
歴代誌第1(Ⅰ歴)
歴代誌第2(Ⅱ歴)
エズラ記(エズ)
ネヘミヤ記(ネヘ)
エステル記(エス)
内容:イスラエル民族の王国形成と発展、興亡盛衰そして、神さまの摂理。
区分:詩歌書(5巻)
題(略称):
ヨブ記(ヨブ)
詩篇(詩)
箴言(箴)
伝道者の書(伝)
雅歌(雅)
内容:神さまに対する信仰の告白、霊的教訓。
区分:言書(17巻)
大預言書:
題(略称):
イザヤ書(イザ)
エレミヤ書(エレ)
哀歌(哀)
エゼキエル書(エゼ)
ダニエル書(ダニ)
小預言書:
題(略称):
ホセア書(ホセ)
ヨエル書(ヨエ)
アモス書(アモ)
オバデヤ書(オバ)
ヨナ書(ヨナ)
ミカ書(ミカ)
ナホム書(ナホ)
ハバクク書(ハバ)
ゼパニヤ書(ゼパ)
ハガイ書(ハガ)
ゼカリヤ書(ゼカ)
マラキ書(マラ)
内容:イスラエルに対する裁きと悔い改めの促し、列国の裁きと未来に対する預言。
◎ 新約聖書(27)
区分:福音書(4巻)
題(略称):
マタイの福音書(マタ)
マルコの福音書(マル)
ルカの福音書(ルカ)
ヨハネの福音書(ヨハ)
内容:イエス・キリストの生涯と十字架の贖い
区分:歴史書(1巻)
題(略称):使徒の働き(使)
内容:聖霊の降臨、教会の始まりと宣教の拡張
区分:手紙(21巻)
題(略称):
ローマ人への手紙(ロマ)
コリント人への手紙第1(Ⅰコリ)
コリント人への手紙第2(Ⅱコリ)
ガラテヤ人への手紙(ガラ)
エペソ人への手紙(エペ)
ピリピ人への手紙(ピリ)
コロサイ人への手紙(コロ)
テサロニケ人への手紙第1(Ⅰテサ)
テサロニケ人への手紙第2(Ⅱテサ)
テモテへの手紙第1(Ⅰテモ)
テモテへの手紙第2(Ⅱテモ)
テトスへの手紙(テト)
ピレモンへの手紙(ピレ)
ヘブル人への手紙(ヘブ)
ヤコブの手紙(ヤコ)
ペテロの手紙第1(Ⅰペテ)
ペテロの手紙第2(Ⅱペテ)
ヨハネの手紙第1(Ⅰヨハ)
ヨハネの手紙第2(Ⅱヨハ)
ヨハネの手紙第3(Ⅲヨハ)
ユダの手紙(ユダ)
内容:キリストの偉大さと信仰を強調。神学的教訓と真理を、受信者を明らかにせず、記録したもの。
区分:預言書(1巻)
題(略称):ヨハネの黙示録(黙)
内容:世の終末についての記録。新天新地について。
第一章 第4課 【聖書を読む目的】
◎ 聖書は永遠の命を得させます。
1.神さまの御言葉は命そのものです。
[ 初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて、](Ⅰヨハ1:1)
2.聖書の御言葉を信じる人は永遠の命を得ます。
[ しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。](ヨハ20:31)
◎ 聖書は霊の命を成長させます。
1.聖書は霊の命を成長させる魂の糧です。
[ イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」](マタ4:4)
2.私たちは新・旧約聖書の全体の内容を片寄ることなく読んで、黙想しなければなりません。
◎ 聖書を読む人を聖なる者にします。
聖書は文字通り「聖なる書物」であって、私たちの思いと行為を清くしてくれます。
[ どのようにして若い人は自分の道をきよく保てるでしょうか。あなたのことばに従ってそれを守ることです。](詩119:9)
ですから、御言葉を読むことだけでなく、それを実践しなければなりません。
♪ Praise Time 賛美
イエスさまが教えてくださった「主の祈り(マタイ6:9~13)」 The Lord’s Prayerの賛美をどうぞ。
【考えましょう】
未信者の方には聖書の内容は、極めて愚かに見えるでしょう。
けれども神さまに近づこうとしている人にとって聖書は最高の真理であり、宝物なのです。
それゆえ、クリスチャンは絶えず聖書の御言葉を読み、習うことに力を入れなければなりません。
また、もう一歩進んで、御言葉を生活の中で実践していく時、神さまの豊な恵みと祝福を十分に享受できるようになります。
1.過去のあなたは、聖書はどんな本だと思いましたか。
2.今は聖書に対する認識がどう変わりましたか。
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