ハロウィンの起源 ― その根はアイルランドの異教的風習
ハロウィンの起源は、古代アイルランドのドルイド教(ケルト宗教)の年末の祭り「サウィン(Samhain)」にあります。
この時期、人々は「死者の霊が現世に戻る」と信じ、霊たちと交わる儀式を行っていました。
つまり、ハロウィンは“死者や霊と関わる”ことを目的とした異教の祭りから始まったのです。
人々が幽霊や魔女、怪物に仮装するのは、その名残です。
また、カボチャの「ジャック・オー・ランタン」は、悪霊を導く灯りとされていました。
古代では人身供犠が行われたという伝承もあり、ハロウィンの背後には“霊的に暗い起源”があることがわかります。
こうした“霊界との交信”を目的とする祭礼は世界各地に存在しますが、ハロウィンもその一つとして、闇の力に関わる宗教的背景を持つことを忘れてはなりません。
アメリカで「子どもの行事」として広まる
今日のハロウィンは、アメリカを中心に「子どもの仮装イベント」として定着しました。
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」の掛け声とともに、子どもたちが家々を回る光景は、アメリカの秋の風物詩となっています。
日本でも、ここ十数年で一気に広がりました。
街には華やかな仮装や装飾が並び、商業イベントとして大きな盛り上がりを見せています。
しかし、中にはクリスマスツリーにハロウィンの飾りをつける光景まであり、
「悪霊の祭り」と「救い主の誕生」を同列に扱うような風潮に、信仰者としては深い憂いを覚えます。
その本質を見極める目を持ちましょう
ハロウィンを「ただの仮装パーティー」と考える人も多いでしょう。
けれども、そこには“霊的な性質”が深く関わっていることを忘れてはなりません。
かつてアメリカでは、ハロウィン中に悲しい事件が起こったこともあります。
また、最近では「殺人ピエロ」騒動など、不安を感じさせる出来事も報じられました。
日本でも、渋谷などのハロウィン騒動で、警察の出動や街の混乱が問題となっています。
なぜこのような混乱が起きるのでしょうか?
それは、この行事の根に“混沌とした霊的背景”があるからです。
聖書は、こう教えています
「光と闇とに、何の交わりがあるでしょうか」(Ⅱコリント6章14節b)
私たちは何事も「楽しい」「流行っている」だけで受け入れるのではなく、
その起源と本質を見極める目を持たなければなりません。
愛から始まったものは、やがて愛に帰ります。
しかし、悪しきものから生まれたものは、いつかその本質を現します。
ハロウィンをきっかけに、私たちは「光の子」として、何を喜び、どんな霊的交わりを求めるのかを考えたいと思います。
まとめ
ハロウィンは、見た目こそ楽しい行事に見えますが、
その背後には聖書とは異なる霊的思想が流れています。
キリスト者として大切なのは、これです。
「何が主に喜ばれることなのかを吟味しなさい。」(エペソ5章10節)
この季節、世の光として歩み、
主イエス・キリストの愛と命を証しする者でありたいと祈ります。



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